2025年のIFSC主催ワールドカップ・ボルダー競技の全日程(合計6戦)が6月29日終了し、男子は安楽宙斗が5300ポイントで年間王者に輝き、23年から3連覇の偉業を達成しました。
2位につけたのは、メジティ・シャーロック(仏)で4145ポイント。天笠颯太は3240ポイントで3位に入りました。
女子はオリアン・ベルトーネ(仏)が4375ポイントで優勝。中村真緒が3480ポイントで2位、アナスタシア・サンダース(米)が3290ポイントで3位でした。
記録はIFSCウェブサイトより。
パリ五輪銅、まだ18歳
安楽は第1戦の中国(4月18〜20日)、第2戦のブラジル(5月16〜18日)、第3戦の米国大会(同23〜25日))をそれぞれトップで通過しました。
第4戦のチェコ(6月6〜8日)では1位を獲得したメジティに抑えられ2位、第5戦(同13〜15日)のスイスでは1位のパン・ユーフェイ(中国)、2位のメジティに続く3位と順位を落としつつも、表彰台に立って着実にポイントを伸ばしました。
最終の第6戦のオーストリア(6月25〜29日)では、トビー・ロバーツ(英国、パリ五輪複合金メダリスト)に競り負けたものの2位と奮闘し、年間王者に輝きました。
安楽は2006年11月生まれの18歳。24年パリ五輪のスポーツクライミング複合競技では、銀メダルを獲得しています。
中村、順位1つ上げる
中村は第1、2戦で4位に入った後、第3戦で優勝。第4戦は悪天候のため決勝が行われず、準決勝の順位をもとに1〜3位を決めたため、圏外でした。第5、6戦はともに5位入賞でした。
中村は2000年3月生まれの25歳。24年W杯ボルダー年間成績は3位で、ことしは1つ順位を上げる結果になりました。
東京、パリ五輪の複合競技金メダリストで、女子では最強を誇るヤンヤ・ガンブレット(スロべキア)は第6戦のみ参加し、軽々と優勝をさらっていきました。
25年W杯・ボルダー男子の年間成績 | ||
順位 | 選手名 | ポイント |
1位 | 安楽 宙斗 | 5300pt |
2位 | メジディ・シャールック(仏) | 4145pt |
3位 | 天笠 颯太 | 3240pt |
4位 | イ・ドヒョン(韓国) | 3105pt |
5位 | ハネス・ハン・デュイセン(ベルギー) | 2355pt |
6位 | ポール・ジョンフ(仏) | 1965pt |
7位 | 楢崎 智亜 | 1941pt |
8位 | アンゼ・ペハルク(スロバキア) | 1925pt |
9位 | 楢崎 明智 | 1875pt |
10位 | パン・ユーフェイ(中国) | 1764pt |
25年W杯・ボルダー女子の年間成績 | ||
順位 | 選手名 | ポイント |
1位 | オリアーヌ・ベルトン(仏) | 4375pt |
2位 | 中村 真緒 | 3480pt |
3位 | アニー・サンダース(米) | 3290pt |
4位 | 関川 愛音 | 2880pt |
5位 | 松藤 藍夢 | 2670.83pt |
6位 | エリン・マクニース(仏) | 2512.5pt |
7位 | 野中 生萌 | 2370pt |
8位 | カミラ・モローニ(伊) | 2213pt |
9位 | アガ・キャリエット(仏) | 2116.25pt |
10位 | ゼリア・アベズー(仏) | 2035pt |