【25年・スポルティバ】外岩で使いたいクライミングシューズ６選

スポルティバのクライミングシューズのうち、外岩向けモデルを紹介したいと思います。

同社はアダム・オンドラや、ヤコブ・シューベルト、ステファノ・ギゾルフィなど世界最高峰のクライマーをサポートしており、世界最難5.15cのルート「Silence」や「Project Big」は、同社のトップモデル・ソリューションで登られています。

個人的には、ほとんどのモデルにスエードレザーが使われているので、合成皮革より匂いがつきにくいのが好み。設計や縫製が良いためかフィット感が抜群です。

リソールしながら長く使って欲しいです。

ミウラ

20年以上販売が続いているオールラウンダーモデルです。

硬めのエッジングシューズで、独特の剛性感からヒールが強い。ダウントゥですが角度が緩く、スメアリングできっちり面に乗れるので、強傾斜からスラブまで幅広い課題で使えます。

「シューズ選びに迷ったらミウラ」。この文言は誰もが聞いたことがあるでしょう。初・中・上級者いずれもが満足できる品質なので、一度は履いて欲しいです。

ソールはビブラム社製XSエッジの４mmで、耐久性とフリクションのバランスが良いので外岩向きです。

ラスト（足型）は細めですが、革が伸びる上、レースアップ仕様なので、フィットさせやすいはずです。

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カタナレース

ミウラと同様に、緩やかなダウントゥのパフォーマンスシューズ。硬めなだけに外岩で使っても踏み負けず、ロングルートで使っても足指が疲れにくいです。

ダウントゥの形状を長くキープする、スポルティバ独自のP３（パーマネント・パワープラット・フォーム）システムを搭載。リソール時に型崩れしにくいです。

つま先からヒールまで一体型ソールを採用しているので、土踏まずの部分を、尖っている岩に乗せてレストできます（セパレート型ソールだと、土踏まずのゴムは交換が効かないので、岩に乗せたくない）。

足幅はミウラとほぼ同じですが、甲のボリュームが少なく、靴ひもを締めた時に、履き口の革が余らない。ミウラが合わない人は、カタナレースがお勧めです。

ウーマンモデルはセパレートソールで、XSグリップ２を使っています。

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ソリューション

2007年デビューで、ダウントゥとセパレートソールを世界に広めた革新的モデルです。今も数多くのトップクライマーが愛用しています。

ダウントゥが強烈な上に、剛性が高いため、強傾斜のマイクロエッジに乗れます。難度の高いボルダー課題に最適ですが、使いこなせるのは上級者に限られるでしょう。

リード11台やボルダー３級なら、ソリューションのエッジングが必須となるムーブは一切出てきません。

とはいえデザインが格好良いので、モチベーションが上がります。初級者はさまざまな角度の壁で使いやすいフラットソールの方がお勧めですが、中級者で気に入ったなら買いましょう。

2000年代後半から、W杯や世界選手権で無双の強さを見せた時代の野口啓代さんが履いていた印象が強いです。

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スクワマ

柔らかめのダウントゥモデルで、外岩、ジム、ルート、ボルダリングいずれも万能に使えるパフォーマンスシューズと評判です。

ダウントゥなので前傾壁でフットホールドをつかむように登れる一方、セパレートソールのためかスラブのスメアリングも効きます。ジムのハリボテ面にしっかり乗れるよう調整されています。

個人的にはタイのトンサイで、一緒に登った19歳のドイツ人がスクワマで8b+をレッドポイントしたのが思い出です。

スポルティバの柔らかめのダウントゥモデルが通常、ノーエッジソールを使っているのに対し、スクワマはノーマルエッジを採用。リソール時の工賃を抑えられるのもポイントです。

ラストは幅広。ソリューションがきつくて履けない、と言う人は試してみてください。

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ミウラVS

ミウラをダウントゥ化し、P３システムを搭載、クロージャーシステムに３本ベルクロを使ったモデルです。剛性の高い前傾壁向きのエッジングシューズになっています。

ソールはXSエッジ４mmで、ソリューションのXSグリップ２、3.5mmより硬め、厚めで外岩を意識して開発されています。

ダウントゥはソリューションより緩やか、カタナレースよりはきつめです。私も１年余り使いました。ソリューションのように母指球の下部分のソールが、極端にかぎ爪状になっていないので結構、スメアリングも効かせられます。

レースアップではなくベルクロなのでクライミング中にほどけない。内張がなく、肌が直接、革に接するので汗をあまり吸わず、雑菌が繁殖しにくい、などの点もメリット。足型は広めなので、ミウラとカタナレースが細いと感じた人に良さそうです。

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ジーニアス

スポルティバが、外岩シングルピッチ向け高剛性モデルとして売り出しているモデルです。

ソールはノーエッジを採用しているため、足裏感覚がよく、岩と足がより密着するためマイクロスタンスに乗れます。

スポルティバのノーエッジシリーズの中では唯一、外岩向けです。

幅広ラストかつレースアップなので、ボリュームのある足の人でも履けます。ミウラ、カタナ、ソリューションが合わない人は試してみてください。

2024年にマイナーチェンジし、デザインが格好良くなりました。

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