2025年「IFSC主催ワールドカップ・リード競技」の全日程(合計6戦)が9月6月終了し、男子はアルベルト・ヒネス・ロペス(22歳、スペイン)が4485ポイント、女子はエリン・マクニース(22歳、英)が4502.5ポイントで、それぞれ年間王者に輝きました。
日本勢は男子の安楽宙斗が4145ポイントで2位、吉田智音が4130ポイントで3位と健闘しました。
安楽は18歳ながら、6月に終了したボルダー競技で総合(年間)3連覇を果たしており、リード、ボルダーともに強さを見せました。
安楽、ボルダー6連戦が足かせか
男子のヒネス・ロペスは第1戦の中国(4月25〜27日)、第2戦のインドネシア(5月2〜4日)、第3戦のオーストリア大会(6月25〜29日))をいずれも3位で通過しました。
第4戦のフランス(7月11〜13日)、第5戦(同18〜19日)のスペイン、最終の第6戦のスロベニア(9月5〜6日)では、いずれも2位につけ、総合ポイントで年間王者となりました。
安楽は第1、4、6戦でいずれも優勝したものの、第2戦は準決勝16位、第3戦は準決勝9位で敗退したほか、第5戦は5位にとどまりました。
やや日程がずれるとはいえ、4〜6月は並行してボルダー競技で6連戦していました。リード、ボルダー競技のどちらも、体調をベスト状態に持っていくのは難しいのでしょう。
女子、日本勢振るわず
女子のエリンマクニースは第1、2戦を制した後、第3、4戦で3位に入りポイントを着実に重ねました。第5戦で4位だったものの、最終第6戦は優勝し、年間女王の座を手にしました。
年間2位はソ・チェヒョン(韓国)で4462.5ポイント、同3位はラウラ・ロゴラ(イタリア)が3900ポイントと健闘しました。
日本勢は谷井 菜月(21)が16位、小武 芽生(28)が17位、森秋彩が27位と振るいませんでした。