2024年10月26、27両日、タイ北部チェンダオにある岩場を、約1年ぶりに訪問しました。
前回一度、トップロープで触っていた6C+(高さ31m)をトライ1本目でレッドポイントし、充実した小旅行になりました。
チェンダオの岩場
チェンダオは、チェンマイの北約80kmに位置する町です。岩場は中心部の東約10kmの6カ所に点在しています。
24年10月現在、チェンマイ郊外のクレイジー・ホースには、地元当局が設置した立ち入り禁止看板が立っています。
チェンダオには今のところ、アクセス問題がないので、チェンマイ在住のローカルクライマーが気兼ねなく登れる場所と言えるでしょう。
初日
数日前、チェンマイ在住のクライマーが1泊2日の小遠征に誘ってくれたので、ありがたくチェンダオに向かうことにしました。
当日はアパート下の食堂でカイヂアオ(40THB)を食べ午前8時45分ごろ、レンタルスクーターで出発しました。
チェンダオまではひたすら一本道で、交通量もさほど多くないので、気持ちよく走れます。
約1時間走ったあたりから、山間部に入り、ちょっとしたワインディングロードになります。日陰で気温が下がりますが、長袖Tシャツ1枚でちょうど良いくらいでした。
約2時間でチェンダオ市街地に到着し、食堂でカオトンムー卵入り(40THB)を食べ、岩場Padaengに向かいました。
岩場に到着
現地で合流したのは西洋人やタイ人、中国人ら10人。
成り行きで西洋人のD氏と登ることになり、ちょうどクイックドローがかかっていた6bを一撃できました。どんなグレードでもオンサイトできると楽しいものです。
続いて、D氏が頼んだわけでもないのに、私が狙っていた6c+(Thief in the Night)を登り、クイックドローをかけてくれました。
このルートは、ほぼ垂壁のカチやポケットが多く、序盤に鍾乳石を伝って直上した後、右上して緩傾斜に入りアンカーに到達します。
クライミングサイトtheCragによると、テクニカルでバランス能力が要求されるほか、持久力が必要な三つ星ルートとなっています。
1年前は弱気になり、トップロープで登ってしまいました。今回は偶然にもドローをかけてもらったので、ありがたくリードで登りました。
体も好調で無事、レッドポイントできたので良かったです。
宿
宿は、各自バラバラに取りました。
私は中心街のSaming Chiang Dao Guest Houseを予約しました。一泊359THBで、ドミトリーを除くとチェンダオ最安水準です。
客室は新築1棟と古めの1棟があり、私にあてがわれたのは古めの方。カネがないのを見透かされ、古い方に入れておけ、とでも思われたのでしょう。
リゾート感は全くありませんが、バスルームとエアコン付きで、一泊寝られれば良い私には十分でした。害虫は出ませんでした。


同宿は、家族経営でカフェを併設しているほか、近くのゲストハウス「Titan’s House」も運営しており、レンタルバイク業も展開しています。
オーナー一家に聞いたところ、チェンダオの自然や音楽フェス(2月ごろ開催)を目当てに近年、客数が増えているといい、さらにもう一棟、客室を建てる予定と話していました。
翌日早朝に訪れた同カフェは、コーヒー20THB、パンケーキ(小)10THB、半熟卵20THBでした。無料でバナナと中国茶をくれましたが、軽食しかないので、満腹にはなりません。
オーナー一家のお母さんに「目の前に市場があるので、そこならご飯を買える」と教えてもらいましたが、日曜日だったためか、多くの店は午前9時すぎに閉まってしまいました。


2日目
2日目は、岩場Pit Stopに出掛けました。
市街地で鶏肉チャーハン(50THB)を食べ、飲料水を購入し、向かいます。
この岩場は道路脇にある、林に覆われた岩場で、左側に7台の前傾壁、右側に6台の垂壁〜薄かぶり壁になっています。
過去に、相当強い日本人クライマーが開拓に加わった時期があったそうです。
欠点は木々が高く、日光があまり差し込まないので、蚊やアブなどが大量にいることです。
蚊取り線香をたきましたが、顔や腕など10カ所以上刺されました。
私は7台を登ろうか迷いましたが、虫も多いので皆でPadaenに移動することに。6a+をリード、6b+をトップロープしつつ、ほかの人をビレイするなどして終了しました。
帰路は岩場を午後5時半ごろに出発、同7時10分ごろにチェンマイに到着しました。
ちなみに燃費がイマイチと思っていた、私のレンタルスクーター「ヤマハ Mio125i」ですが、メーター読みでリッター60km程度を記録しました。長距離なら、けっこう走るようです。