アダム・オンドラは、フランスのフォンテーヌブローで、V17 (9A)のボルダー「Soudain Seul(別名:The Big Island Assis)」を第4登しました。V17は現時点の世界最難グレードで、アダムが登ったのは初めて。2月10日に自身のウェブサイトで発表しました。
5回目のセッション(レスト日を含めず第5日目の意味か)の、3トライ目で落としたと報告。
最難グレードのボルダーに熟練していないとしつつ、8C+よりは難しいが、もしかしたら「8C+/9A」か甘めの「9A」かもしれないと評価しました。
パワーエンデュランス系課題
Soudain Seulは英訳するとSuddenly Alone。日本語では「突然、一人に」といったところでしょうか。
アダムは過去数年間の冬季シーズン、同グレードのボルダー課題のレッドポイントに力を入れ、かなり惜しいトライはあったものの、成果を得られずに終わっていたと説明。
「今回登れたことは幸せだし、とても誇りに思う」とつづっています。
課題がパワーエンデュランス系で、自身のようなスポーツクライマーに適していたとも解説。多くのクライマーのトライ動画を手に入れ参考にしたほか、セッションの間に別の旅程とトレーニングをこなしたことが奏功した、と振り返りました。
21年、シモン・ロレンツィが初登
Soudain Seulは、ベルギーのシモン・ロレンツィ(Simon Lorenzi、1997年生まれ)が2021年2月、初登しました。当時、フィンランドの「Burden of Dreams」に次ぐ世界で2番目のV17ボルダーでした。
仏ニコ・ペロルソン(Nico Pelorson)が21年3月に第2登、同カミーユ・クーデル(Camille Coudert)が22年2月に第3登しています。
オンドラ・コンプ使用
日本では25年1月に販売が始まったスポルティバの「オンドラ・コンプ」を使っています。
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