クライミングシューズレビュー② スポルティバ・ミウラ

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スポルティバのクライミングシューズ「ミウラ」

今回はLa Sportiva(スポルティバ)のクライミングシューズ「ミウラ」をレビューします。

20年以上にわたり販売が続いているモデル。硬めで外岩に適しており、結晶のようなマイクロスタンスに立ち込めるエッジング能力の高さが特徴です。

ソールが若干のダウントゥにとどまっているため、スメアリングなど面への乗り込みも得意です。

ムーブへの対応力の高さから「不朽のオールラウンダー」と評されています。岩場に一足だけしか持っていけないとしたらミウラを選ぶ、という人が多いことで有名です。

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エピソード

世界最強クライマーの一人であるアダム・オンドラは最近こそ、ソリューションを多用していますが、かつてはミウラを愛用していました。

2013年、スペイン・オリアナにある当時の世界最難ルート「La Dura Dura(9b+)」を初登した際に履いていたのが印象的です。

同ルートは2009年、クリス・シャーマが開拓したものの、あまりの難しさにムーブをつなげることができず一時、完登は棚上げになっていました。

12年、クリスがアダムを招待し、レッドポイントに向けて共同で練習を開始。アダムが13年2月、クリスは翌3月に完登しました。

この時、アダムが履いていたのがミウラです。YouTube上でドキュメント仕立ての動画(下に貼り付け)が公開されており、再生回数は950万回に上っています。

アダムの登りは、ミウラの完成度の高さを再認識させてくれるとともに、愛用者の胸を熱くさせてくれるのではないでしょうか。

エッジング

ビブラム社XS Edge rubber(4ミリ)と、硬く厚めのラバーを採用。ターンインが強く、特に外岩で高いエッジング性能を発揮するシューズと言えるでしょう。

セパレート式ではなく、1枚ソールのため、フットホールドが点であっても、靴全体で足を支えてくれるような感覚を得られます。

シューズの剛性の高さが、足指の疲れを最小限にとどめるようサポートしてくれます。

マイクロスタンスが多い垂壁を登る場合、数秒間だけかもしれませんが、ソフトシューズと比べて、ひとつのホールドにとどまっている時間を長くできます。

一歩進めて高度を上げるごとに、片足で踏みとどまり、もう一方の足をぶらつかせることができれば、足指の力が回復します。

足裏感覚、スメアリング

剛性が高いため、足裏感覚が良い部類には入りません。

ただ、不思議なことに履き込むと適度な柔らかさが出てきます。ソールが減ってくると、足の裏でホールドの形状を感じられるようになってきます。

スメアリングは、得意な部類に入るでしょう。ソールがフラットに近いため、ソリューションなどダウントゥがきついシューズに比べてホールドへの設置面積が広くなります。

XS Grip2よりフリクション性能が劣るため、インドアのスローパーホールドではやや滑るでしょう。

ヒールフック

かかとの収まりが良く、きっちり決まる。クロージングシステムが、ひものためきっちりと締め付けやすく、小さいサイズを履かなくても、荷重をかけた時に脱げません。

ミウラはエッジングとともに、ヒールの性能の高さに惚れ込んで、使い続ける人が多い印象です。

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トゥフック

アッパーに貼られたラバーの面積が狭く、ホールドにかけにくいため苦手です。トゥフックがほとんど求められなかった時代に作られたことが感じられる、シューズのデザインです。

シューレースがある甲部分を使うことで、フッキングすることができ、意外と良くホールドに掛かります。

しかし、ひもを素早く結べるようにする「スピードレーシングシステム」のパーツと、アッパーを縫い付けている糸が、ホールドに押し付けられることで切れて、次第にほどけてきます。

特にホールドが新品で、表面がざらざらしているほど、シューズへのダメージが大きくなります。

サイズ

足の長さ実寸25.5センチ、足幅細めで39がベスト。

38.5では、足の指を曲げてトゥボックスに押し込んだ際、つま先が立ちすぎて、親指の腹で立てる感覚が薄い。足を先端に押し出すスリングショットが、かかとに食い込み、長時間履いていると痛い。

39.5は、平地で足の指を若干、動かせる程度の余裕がある。とはいえ、足の指は曲がり、つま先もシューズの先端に当たっている状態なので厳しいムーブもこなせます。

ミウラについては、

①限界グレードのボルダリングやリード用に、足をねじ込んで履くような「きつめ」

②ハングドッグ前提の練習用やマルチピッチ用として「ジャストサイズ」「ゆるめ」

と、使用目的により、サイズを使い分ける人もいます。

長期間にわたり販売されてきた上、9b+を登ったシューズでファンも多いため、当面は廃盤になる心配は薄いでしょう。

サイズ違いで複数ペアを購入し、ジャストサイズを探し当てたものの、メーカーのモデルチェンジによる生産中止で再購入できないーという事態になりにくく、長く使えるモデルだと思います。

コストパフォーマンス

2万1,780円(税込)=2022年8月現在=と高いです。残念ながらコスパは良いと言えません。

ソリューションは2万3,540円(税込)=同=で、1,760円高いだけなのに、ダウントゥしているほか、P3システムなど現代的な機能が盛り込まれています。

スカルパ のハイエンドモデル「インスティンクトVS R」と、5.10のハイアングルの価格はともに1万9,800円(税込)=同=で、約2,000円安いです。

インドアで、中上級者が高難度の課題を落とすために使うのであれば、ミウラには物足りない部分があり、他のハイエンドモデルに軍配が上がるでしょう。

それでも、ミウラは臭いのつきにくい本革製で作りが良いモデルです。私はこれまで合計3足買いましたし、今後も履き続けます。

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