クライミングシューズの選び方 足型・足幅が重要

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クライミングシューズの選び方について、私なりの基準を紹介したいと思います。

一昔前は、足を押し込めるギリギリのサイズが良いとされていました。ただ、私は、足の指がほんの少し曲がるだけのサイズがちょうど良いと思って履いています。

近年開発されたシューズの設計思想が変わり、小さいサイズを履かなくても性能を出せるといいます。

シューズが小さいと痛くて長時間、履いていられません。快適なシューズを履いて練習量を増やした方が、上達が早いのではないでしょうか。

足型に合っているか

クライミングシューズにはそれぞれ、ラスト(足型)があり、自分の足の形に近ければ小さめのサイズを履いても、それほど痛くありません。

逆にラストと足の形が合わなければ、大きめのサイズを履いても指が痛かったり、土踏まずに浮わついた感触が出たりして不快です。

足の形は、人差し指が一番長い「ギリシャ型」、親指が一番長い「エジプト型」、どの指の長さもほとんど同じ「スクエア型」の3種類があります。

試着して感触を確かめることが大切です。

足幅

シューズは足の幅がナロー、ミドル、ワイドと細いものから、広いものまであります。

足幅の細い人が、広いシューズを履くと、靴の中で足が動くので力が逃げてしまい、踏ん張れません。

足幅の広い人が、細いシューズを選んだ際は、靴の全長が適正サイズより大きいサイズを選ばなければ足が入らず、本来の機能を生かせません。

各シューズメーカーは、ウェブサイトで足幅の目安を示しているので参考にしましょう。

スポルティバは海外の公式サイトで、足幅のチャートを掲載しています。リンクはこちら

スカルパ も海外の公式サイトで、各モデルをクリックすると、足幅が表示されます。

サイズを攻めるか否か

足の指が軽く曲がり、つま先がシューズ内部の先端に当たっている状態が良いかと思います。

30分くらい、ずっと履き続けられると快適です。

持久力トレーニングの際は、ボルダリングを2時間で100本登る、などといった練習方法があります。足の指が軽く曲がるサイズであれば、つま先がだんだん痛くなりはするものの、練習は続けられます。

このサイズの場合、モデルによってはヒールが脱げやすいですが、前傾壁で全体重を掛けるようなムーブでなければヒールフックは使えます。

スポルティバなら、EUサイズとcmサイズの換算表を公表しています。私は、自分の実寸とほぼ同じサイズのシューズを購入します。

具体的には、私の足は実寸25.5cmなので、EU39.5もしくはEU39を選んでいます。

もっと小さいサイズを履いたこともありますが、ヒール以外のパフォーマンスは同じように感じました。

1日に高難度のボルダリングを5本程度登る、といったシューズを履いている時間が短いクライミングなら、つま先が多少痛くなっても構いません。こういった時に、小さいサイズが役立つのかもしれません。

各メーカー公式ウェブサイトのサイズ表リンクは、こちらから(スポルティバスカルパ5.10)。

フラットvsダウントゥ

フラットシューズはスラブや垂壁から前傾壁まで、全ての角度の壁面で使いやすいです。

長い距離を登っても足が痛くなりにくいです。マルチピッチにも向いています。

ハリボテやスローパー状のフットホールドに足を乗せる際、ダウントゥよりも設置面積が広くなるので、乗りやすいです。

ダウントゥは、つま先がかぎ爪状になっており、前傾壁やルーフでフットホールドをつかむように登ることができます。

ルートやボルダーのグレードが上がるほど、フットホールドは小さくなる傾向があります。ダウントゥは引っ掛かりが良く、壁から剥がれそうな時も、足を残しやすいです。

高難度の課題では、ぜひ使いたいです。

硬めvs柔らかめ

シューズの剛性が高いほど、エッジング性能に優れます。

4mm以上の厚いソールを採用していることが多く、耐久性も高いです。

フットホールドに立つ際、靴の剛性のサポートにより、ソフトシューズよりも足指の力の消耗を抑えられます。

外岩のロングルートに適しているでしょう。

特にマイクロエッジが連続する、垂壁で力を発揮するはずです。

スポルティバのミウラ(税込2万2,880円、2022年9月現在)は、ダウントゥが緩めで硬めのソールXS EDGE(4mm)を採用。同社の中で、最も足幅の細いモデルのひとつです。

オタキ(税込2万2,990円、同)も硬めのソールXS EDGE(4mm)を採用。靴底はフラットに近いですが、セパレートソールで見た目が現代的です。

長期間、使用してもソールが反り返らないP3システムを搭載しています。足幅は普通〜ワイドで、外岩を登る人に適しているでしょう。

柔らかいシューズはソールも薄く、足裏でフットホールドの形状を感じ取ることができます。

微妙な岩やホールドの凹凸に合わせ、最適なスタンスを見つけやすいです。

靴底を曲げやすいので、大きなスローパーにも乗りやすいです。

ホールドを足の指でつかんでいるような感覚もあり、前傾壁やルーフと相性が良いです。

面に乗りやすいので、スローパーやハリボテが多用されるコーディネーション系課題では必須でしょう。

インドアで特に使いやすいです。

スポルティバのセオリー(税込2万3,100円、2022年9月現在)は、ダウントゥしたソフトシューズ。ソールもXS GRIP2の3.5mmと薄く、「D-TECH」など最新機能を搭載したインドア向けのモデルです。足幅は普通サイズになっています。

ダウントゥしたソフトシューズで、最も足幅が細いのはフューチュラ(税込2万5,410円、同)です。ソールはXS GRIP2の3mm。アウトソールのエッジをなくした「ノーエッジテクノロジー」を採用し、岩と足の密着性を高めています。

外岩の強傾斜で、高難度ルートを登るなら、ソリューション(税込2万3,100円、同)。ソールはXS GRIP2(3.5mm)で柔らかめですが、靴自体に剛性があるので、足が疲れにくいです。インドアでも、もちろんオススメ。足幅は細い人向けになります。

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