米ケイティ・ラム(27)は、ヨセミテ国立公園で、V16/8c+のボルダー「The Dark Side」をレッドポイントし1日、インスタグラムで報告しました。
V16は女性の世界最高グレード。現時点でケイティのみが完登を果たしています。
核心は中盤のスローパー
「The Dark Side」は、米カルロ・トラヴァーシが2023年12月に初登した課題です。
全17手の中盤で出てくる横長で段差上のスローパーセクションが核心部。
ウェブサイト「Climbing History」によると、カルロ本人がハングボード・ビーストメイカー2000の角度45度のスローパーを保持するのと似た感覚だと説明。
「いままで自分が保持した中で、最悪の部類に入る」と評価しています。
「効きがよくなる一瞬がある」
ケイティは「この課題はパッシブ・レジスタンス(圧力をかけてフリクションを得られるムーブではない、という意味か)の罠に陥りやすい」と、スローパーの攻略が課題だった旨を強調。
「世界中のどんな課題でも同じだが、ごくわずかしかフリクションがなくとも、効きが良くなる一瞬がある」「最も重要なのはセッション(クライミング)に現れることだ」と、つづっています。
ケイティは2023年にV16の「Box Therapy」を登ったものの、のちにV15へとダウングレードされていました。