イギリスのクライミングギアメーカー「ワイルドカントリー」の、スタミナパンツ(メンズ)をレビューしたいと思います。
生地にオーガニックコットンを使っているので、岩との擦れに強いほか、肌触りが良いです。
ストレッチ性もあるので、激しいムーブでも違和感を感じません。
フロントボタンとジッパーのある、前開き構造を採用しているのもポイントです。
普通のズボンと同じ設計なので、クライミングの帰りにレストランで食事しても、トレパンで立ち寄るような違和感がないでしょう。
生地
オーガニックコットン98%、エラスティン2%の混紡生地です。
化学繊維の割合が2%程度なら、コットンの風合いや、通気性を損ねません。
天然素材ならではの着心地の良さがあります。
生地は中厚手で、チノパンやジーンズをイメージすると近いと思います。
岩との擦れを考慮し、耐久性も出した厚みだと思います。
使用時期は、東京近郊に住んでいる人なら秋から春にかけてになるでしょう。
ただし、春秋でも気温が上がる日は、暑くて使えないかもしれません。もう少し薄手か、七分丈、短パンを選びましょう。
縫製・構造
股下はガゼットクロッチ構造のため、180度開脚しても生地のつっぱりはありません。
ひざ部分は左右それぞれ、外側に2カ所、内側に1カ所のダーツが入り、立体的に作られています。
ハイステップなどのムーブも、軽快にこなせます。
太さについては、ワイルドカントリー公式サイトは「ルーズ、リラックスフィット」としています。
裾幅は実測18.5cm。個人的には、ムーンのサイファーパンツのような太さはなく、普通のストレートパンツといった印象です。
生地にストレッチ性があるので、ジャストサイズを選んでも苦しくありません。
ウエストにはベルトループがありますが、ベルトがいらないサイズを選んだ方がムーブの邪魔にならないでしょう。
シングル、ダブルステッチを使い分け、ポケットはリベット留めで補強するなど丁寧に作られています。
スーツ発祥の地・イギリスのメーカーだからでしょうか。縫製に一手間かかる前開き構造の採用にも、機能性とともに格好よさを追求する、こだわりが感じられます。

デティール
ポケットは前後左右と、右後ろの合計4つです。
ハーネスを着用した時に手を入れやすいよう、普通のパンツよりも少し下に縫い付けられています。
前ポケットの下部には、通気口として機能する小さな丸い穴が、刺繍で開けられています。
右ポケットの下には、ブランドのロゴマークが白字で描かれています。
裾には、ドローコードが仕込まれており、絞れば足首付近に生地が溜まるようになっています。
フットホールドが、見えやすくなるでしょう。

サイズ
サイズはXSからL までの4種類。ヨーロッパサイズなので、日本の規格よりワンサイズ大きく作られています。
ウエストはXSが72-75cm、Sが76-79cm、Mが80-83cm、Lが84-87cmなどとなっています。
私は179cm/65kgですが、レングスを含め、Sサイズがちょうど良いです。
カラー
カラーはBlue petrol(ネイビー)、Green Ivy(ダークグリーン)など4種類です。
ウォッシュド加工を施しているので、自然な風合いを持っています。
染料が良いのか、奥深い色合いなので、同系色とのコーデでも単調な見た目になりません。いろいろと着回しも効くのではないでしょうか。
2022年10月現在、日本のオンラインショップでは、楽天のみが取り扱っているようです。