2022年のIFSC主催ワールドカップの全日程が10月22日、終了しました。
個人的にはリード世界ランク2位に入った、本間大晴選手の活躍が興味深かったです。
アダム・オンドラ(19位)やコリン・ダフィー(6位)ら、強豪選手も出場する中での優勝争いに、日本人選手層の底の厚さを感じさせてくれました。
22年の結果を、IFSC公式ウェブサイトを基にまとめましたので、よろしければご覧ください(選手名は敬称略)。
リード
リード世界ランクは男子でルカ・ポトカル(スロべキア)、女子はヤンヤ・ガンブレット(同)が1位を獲得しました。
同ランク男子では、本間大晴が2位でした。男女ともに、リードの世界ランクで3位以内に入った唯一の日本人となりました。
本間は1999年生まれで、身長179cm。埼玉県出身。
本人のツイッターアカウントによると、マムート、スカルパ 、明治安田生命などがサポート。
2018年のアジアユース選手権リード競技、22年2月のリードジャパンカップで優勝しています。
10代から実績のある選手なのですが、私は恥ずかしながら、知りませんでした。
ボルダリングで世界的な実績を残す、楢崎智亜や藤井快に目を奪われがちですが、リードも注目しなければなりませんね。
さらなる飛躍に期待したいと思います。
ボルダリング
ボルダリング世界ランクは、男子で緒方良行(日本)が2年連続1位となりました。
楢崎智亜が2位、藤井快が3位に入り、日本勢がトップ3を独占しました。
女子はナタリア・グロスマン(アメリカ)が1位でした。野中生萌が2位で続きました。
ボルダー上位の選手は、いずれも過去の戦績で世界的な強さを証明しており、メディアへの露出も多く有名ですね。
同じ日本人としては、嬉しい限りなのですが、こんなに強くてもいいのでしょうか。
過去にスキージャンプ競技であったように、突然、日本人が不利になるようルール変更されないか、心配になるぐらいの強さです。
ともあれ結果は大いに喜ばしいことです。国内のクライミング文化が、さらに盛り上がることを願っています。
複合
10月20〜22日は、岩手県盛岡市で、リードとボルダリングの複合競技が行われ、男子は楢崎智亜、女子は森秋彩が優勝しました。
複合競技は年間で開かれるのは1回なので、世界ランクはありません。
世界ランク
リードとボルダリングの世界ランク詳細は次の通りです。
【リード男子】
順位 | 選手名 | 国名 | 得点 |
1 | ルカ・ポトカル | スロべキア | 3860 |
2 | 本間大晴 | 日本 | 3835 |
3 | ジェシー・グラッパー | アメリカ | 3812 |
【リード女子】
順位 | 選手名 | 国名 | 得点 |
1 | ヤンヤ・ガンブレット | スロべキア | 5805 |
2 | ソ・チェヒョン | 韓国 | 4405 |
3 | ナタリア・グロスマン | アメリカ | 3370 |
【ボルダリング男子】
順位 | 選手名 | 国名 | 得点 |
1 | 緒方良行 | 日本 | 4535 |
2 | 楢崎智亜 | 日本 | 3405 |
3 | 藤井快 | 日本 | 3370 |
【ボルダリング女子】
順位 | 選手名 | 国名 | 得点 |
1 | ナタリア・グロスマン | アメリカ | 5805 |
2 | 野中生萌 | 日本 | 3278 |
3 | ブルック・ラバトウ | アメリカ | 2940 |