東南アジア・クライミングの聖地 タイのトンサイ、ライレイ

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クラビ

タイ南部のトンサイ、ライレイは東南アジアのクライミングの聖地とされ、国内外から多くのクライマーが通年で訪れています。

海に突き出た半島のような場所(おおよそ南北1.8キロ、東西0.8キロ)で、美しいビーチのすぐ近くに石灰岩の岩場が広がっています。

島ではないのですが岩や森にさえぎられているため、内陸の市街地へつながる道路はありません。乗り合いボートを使って訪れることになります。

岩場は1980年代後半から、欧米のクライマーにより開拓されました。50以上の岩場に500以上のルートがあります。

宿泊施設、クライミングスクール、レストランいずれも十数軒以上が立地しており、まさにクライマーのリゾート地といった様相です。全くの初心者が岩を登ることもできますし、中上級者が長期滞在して目標ルードに挑むこともできます。

誰もがクライミングを楽しむ環境が整っているといって良いでしょう。

トンサイとライレイの岩場

「トンサイ」は北側にあるエリアで、被った前傾壁やルーフを楽しめる岩場「Tonsai Wall」などで有名。6台のルートは少なめで、6c程度から充実し始めます。7a(5.12a)程度は登れなければ挑戦できるルートが限られ、楽しめないかもしれません。

Dum’s Kitchenと呼ばれる岩場の「Greed(8c+,5.14c)」た、タイの最高難度ルートだといいます。

「Lonely Planet」が同エリアで最もプロフェッショナルと評するスクール「Basecamp Tonsai」が立地しています。クライマーの情報交換の場所としても機能しており、一人で訪れパートナーを探すことができる掲示板もあります。

「ライレイ」は南側にあり、特に岩場「One-Two-Three」と「Diamond Cave」の2カ所には、未経験者も楽しめる5台のルートがあります。

ただし、クライミングスクール(有料)の会場になっており、連日使われているので要注意。一般クライマーが初心者用のルートに取り付くと、お金を払ったスクールの参加者が登れなくなり、気まずい雰囲気になるでしょう。

スクールは正午からの1時間、休憩となり、午後4時ごろに終了します。スクールに参加したり、ガイドを雇ったりせずに登りたければ、スクール参加者がいない時間を見計らって行くと良いでしょう。

ほかの岩場を選べば6a中心の場所もあるほか、7a〜7b+、または7c超えのルートも豊富にそろっています。中上級者もトンサイに固執せず、訪れると楽しめるかと思います。

トンサイ、ライレイ間は徒歩で移動可能だが、時間がない人は、登るエリアに宿泊した方が良いでしょう。

トポ

現地で購入できるトポが2種類あります。スクールに参加したり、ガイドを雇ったりするのでなければ必須になります。

いずれも英語で書かれているが、日本のトポと同様にイラストでルートが示されているので理解は可能です。

トポの「Rock Climbing in Thailand Laos」はElke Schmitz氏という人物が発行。2002年の初版発行以降、2〜4年おきに改訂版を発行しています。

ボルトが劣化して登れなくなったり、リボルトが完了したりしたルートの情報を随時、更新しています。

別のトポ「King Climber Route Guide Book」は、地元のクライミングスクール「King Climber」が改訂・発刊しています。

「Rock Climbing in Thailand Laos」は同書の中で、「King 〜」は同書トポの著作権を侵害して作られたものだとして批判しています。

2冊ともトポはきちんと書かれているので、どちらを購入しても問題ありません。ただし、同じルートでもグレードが異なって表記されている場合があるの注意しましょう。

在庫がなくなり増刷せず、いずれかが販売終了となっていることもあるかもしれません。

アマゾンが「Rock Climbing in Thailand Laos」を取り扱っているので、気になる方は事前購入すれば良いかと思います。ただ、2022年8月現在は完売しているようです。

アマゾンで買えなければ、現地で購入しましょう。価格も少し安いはずです。

ボルト

チタン製ボルトに打ち替えられたルートのみ登ることが推奨されています。

トポの「Rock Climbing in Thailand Laos」によると、1995年、あるクライマーが、エクスパンションボルトでビレイステーションを構築。そのわずか9カ月後、再登者が同ステーションに到着し、体重を預けて寄り掛かっただけで、ボルトが壊れた、というエピソードを紹介しています。

同書は研究の結果、①高い気温②湿度の変化③岩盤内を流れる酸性の水分ーにより、ボルトの劣化が異常な速度で進んだと説明。

その後、アメリカの金属専門家のクライマーの提案により、チタン製ボルトが打設され、20年近く経っても、安全に使われている。米大の試験でも安全性が証明されている、などと説明しています。

現在、全てのルートをチタン製に打ち替えようというリボルトプロジェクトが進められています。

同書のほか「Base Camp」で販売されているTシャツの売り上げが資金に充てられているといいます。

タイのクライミング文化発展のためにも、トンサイを訪れたら、ぜひ購入したいですね。

スクール、ガイド

スクールはエリア内に10軒以上、店舗を構えて営業しています。専属のビレイヤーとしてプライベートガイドも雇えます。

講習はおおむね、①半日もしくは終日のトップロープ体験②2日間かけてのリード技術習得③3日間かけての、リード、マルチピッチ技術習得ーとなっていますが、本人の技量に合わせて内容は調整してくれるようです。

料金は半日で1,200THB程度(ギアのレンタル込み)。3日間なら6,500THB程度となっています。

Diamond Caveで開催中のクライミングスクールの様子

宿泊施設

プール付き高級リゾートホテルから、扇風機のみのバンガローまで幅広い価格帯の宿泊施設がそろっています。宿泊予約サイトのアゴダの検索結果によると、20軒余りが立地しているようです。

バンガローは安価である一方、山を切り開いて建設された場所の場合、階段を何十メートルか登る必要があります。クライミングで疲れた後に登るのはきついと感じる人は、少し値が張っても海辺のホテルに泊まると良いでしょう。

海沿いのホテルは、岩場へ向かう道路にすぐアクセスできるので、何かと便利です。日中に休憩のため部屋に戻ることも簡単です。

価格帯(2022年8月)は、バンガローがおおよそ一泊600THB〜、ホテルが同1000THB〜になるでしょう。

一泊600THB程度で借りたバンガローの部屋

アクセス

日本から行く場合は、バンコク経由でクラビ空港まで移動する方法が最も利便性が高いです。

クラビ空港内にバスチケットのブースがあるので、船着場のあるアオナンもしくはアオナムマオ(Ao Nam Mao)行きのチケットを購入しましょう。価格はいずれも150THBちょっと(2019年3月当時)だったと思います。

タクシーは値段交渉が必要です。アオナムマオに行くなら、300THB程度になるでしょう。

最初に到着するアオナンマオの船着場からは、ライレイ(ビーチ東側)行きのボートが出ています。8人程度の乗客が集まり次第、出発する。貸し切ればすぐに出港してくれます。

アオナン(Ao Nang)からは、トンサイもしくはライレイ(ビーチ西側)行きのボートが出ています。

いずれも1人当たり180THB程度だったと思います。貸し切るなら1000THB以上になります。

アオナムマオは売店が2、3カ所あるだけなのですが、アオナンの船着場周辺は、ホテルやレストランが多く立ち並び、外国人観光客で賑わっています。プーケットよりも安価にビーチリゾートを楽しめるので、バックパッカーが多いです。

ホテルは、エクスペディアの地図検索で探すと便利です。航空券と一緒に予約すれば安いでしょう。

アオナンマオの船着場

シーズン

11〜2月の乾季がハイシーズンとなります。気温は32度台程度まで。雨が降らないので登りやすいでしょう。

3〜5月は暑気で、気温は36度前後まで上がります。モンスーンの影響で海が荒れ、ボートがアオナンマオーライレイ(東側)間でしか運航しない時があります。

6〜10月は雨季。激しい雨は降るが、一日中、降り続けることは少ないでしょう。

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