雨季のタイでは、チェンマイ市街地の東部を南北に流れるピン川が氾濫し、中心部にも洪水被害が出る事態となっています。
バンコクポスト(10月5日電子版)は同日、市経済の中心であるシャンカンロード(Chang Khan Road)とナイトバザールが1mの浸水となり、多くの店舗が閉鎖した、と伝えています。
私のアパートは旧市街北西のChang Phueak地区にあり、直接の被害はないものの、5日朝から断水となりました。
チェンマイの洪水被害は2〜3週間続いているようで、クライミングジム「Progression」も水没し、しばらく営業を停止しています。
バンコクポスト
市街地東のナワラート橋(the Nawarat Bridge)は水位5.3mと、過去50年間で最大の高さになったといいます。
タイかんがい局のデータを引用し、同国北部最大のマエニャットダム(Mae Nghat Dam)は、貯水容量の113%まで水が溜まった、と報じています。
具体的には書いていませんが、決壊の危険性を示唆しているようです。
アパート断水
私のアパートでは、オーナーが屋上のタンクに水を補給したものの、節水を呼びかけています。
オーナーの自宅も断水となり、シャワーが使えないため、飲み水を使って体を拭いているそうです。
断水の詳しい理由はわかりませんが、マヤモール周辺やニマンヘミン地区では水道が使えるようです。市全体に影響が出る浄水場ではなく、どこかしらの水道管が損傷したのでしょうか。
近所の飲食店は、使い捨てのプラスチック製フォークとスプーン、皿で料理を提供しています。
ビジネスオーナーがいろいろ工夫する一方、私の地区では住民が普通に洗濯機を回す光景も見られ、深刻な切迫感はないとも感じます。
Progressionは閉鎖
クライミングジム「Progression」は、旧市街の南約5.6kmに位置。
9月29日に訪れたところ、水没していました。
スタッフがおり、電動ポンプで水の排出作業に当たっていました。話を聞いたところ浸水のため、2週間程度、営業を止めているそうです。
一時期は胸の高さまで、水位が上がったといいます。
付近の民家を見ると、壁に浸水の痕跡がありました。いまだに道路が冠水している場所もありました。
10月5日のピン川氾濫で、さらに被害を受けたと思われます。

外岩クライミング ほぼ不可能
チェンマイでは2022年にも、大規模な洪水が起きたと言います。
この時期に滞在しても、外岩でクライミングするのは、ほぼ不可能でしょう(短期滞在の外国人クライマーは出かけているようですが…)。
乾季が始まるのは1ヶ月後の、11月からです。