2024年7月27日、インドネシアのバンドンのクライミングエリア「Tebing 90」に行ってきました。
ジャカルタのジム「Climb On」主催の日帰りツアーで、料金は45万IDR(約4500円)。この日は7人が参加しました。
私はフレンチグレード5〜6b+/cまでの7本を登り、かなり満喫できました。
南ジャカルタに早朝集合
ツアーは、ジャカルタ南東のChawang Sentral Bus Stationが集合場所。渋滞を避けるため、午前6時が出発時間です。
私は午前5時に起床し、近くのSawa Besar駅まで徒歩で移動。コターボゴール線でChawang駅まで電車に乗った(3,000IDR)後、グラブタクシーを使い(15,500IDR)、3Km離れた集合場所に到着しました。
クライミングのためとはいえ、朝5時起きはつらいです。結局、15分遅刻しましたが、ほかの参加者も遅れていたので大丈夫でした。
移動開始
移動車両には、ホンダとダイハツの普通乗用車が用意されていました。ジムのオーナーとスタッフ1人が、それぞれ運転します。
バンドンまでは高速道路を使い、約2時間の道のりです。ほどなく参加者がそろい、2台の車に分かれて乗車し、出発しました。
バンドンまでの高速列車と並走する自動車専用を通り、ジャカルタ東部の工業地帯ブカシを抜け、バンドンに向かいます。
途中、高速道路のサービスエリアで止まり、朝食を調達。私はIndomaretでパンを買って済ませました。
交通事故があり、車の流れが悪くなっていた一箇所以外はスムーズに移動できました。
岩場に到着
バンドンの岩場「Tebing 90」は、市街地西部の郊外にあり、幹線道路?から砂利道を数百m走ったところに位置しています。
道路脇に車を停めると、歩いて1分で岩場に到着します。
岩場は大きく分けて2エリアがあり、このうちひとつは丘の上に高さ20m弱の岩盤が、横に数十mの幅で広がるように露出している、といった様相を呈しています。

さらに奥に行くと、高さ百m程度の長方形状の岩山がそびえている、といった格好で、5ピッチのマルチピッチルートがあります。
アプローチは、木材や石で階段が整備され、歩きやすいです。
トイレのほか、簡素な売店が立地。ここでは駐車料金として、自動車は1万IDR、二輪車は5000IDRを徴収しています。


クライミング
この日、岩場に到着したのは午前9時40分。地元クライマー約20人がすでに登っていました。
「Climb On」オーナーは、かつての国内代表選手ということもあり、皆から顔が知られている様子。笑顔であいさつを交わしていました。
われわれツアー参加者も準備し、早速登り始めます。
参加者のほとんどは初心者なので、最初はオーナーとスタッフが5台のルートにトップロープを掛けて登りました。
オーナーはロープ3本を持ってきていたので、私に「ほかのルートをリードしてみては」と提案。ありがたく登らせてもらいました。

垂壁スラブに挑戦
ほぼ垂壁の6b に続いて、隣にある6b+/cを勧められましたが、どうみても、壁面はほぼつるつるで、若干のポケットはあるものの、テクニカルなスラブルートです。ボルト間隔も2m以上と広いです。
すでに登った6bとアンカーを共有しているルートだったので、トップロープで挑戦したところ、なんとか落ちずに登りきりました。
ここで昼食時間になり、皆で休憩。参加者それぞれが午前の部を楽しんだようで、充実した表情を浮かべていました。
午後は、私が6b+/cをリードで挑戦。1クリップ直後の、結晶をつまむようなムーブができず、落ちてしまいましたが、その後はノーテンでアンカーまでたどりついたので、満足しました。
このほか、各自が好みのルートに取り付き、私は朝からの合計で7本を登りました。
続いて、ワイヤーロープで補強された山道を歩いて、岩場の中腹まで移動。マルチピッチの3ピッチ目の取り付きまで出ました。
取り付きは平坦で広く、木製のテーブルとイスも設置されています。眼科の景色を見下ろせる、展望台的な場所として整備されているようです。
ここではジムスタッフが10m強のルートにトップロープを張り、4人ほどが登りました。
写真撮影するなどして休息した後、下山し、最後は懸垂下降で地上に戻りました。
帰宅
クライミングが終わったのは午後6時ごろ。2台の乗用車に分乗し、ジャカルタに戻ります。
途中、サービスエリアで夕食を摂り、午後9時半に集合地点だったChawang Sentral Bus Stationに戻りました。
朝と逆の道のりをたどり、グラブバイクと電車に乗った後、歩いて帰宅。最後は疲れと眠気で、ふらふらでした。
感想
ジャカルタからの送迎に加え、ロープ、クイックドロー、シューズのレンタル費用込みで4500円。ほかの東南アジアのクライミングツアーと比較して、かなり安いと思います。
タイのライレイなら、半日で6000円(1500THB)近くかかると思います。
一方、不満だったのはボルトの状態。使っているのはスチール製で、多くの色は茶色に変わり、だいぶ腐食が進行しています。
Climb Onのオーナーによると、国有地の岩場で開拓が進んだのは4年前。ステンレスやチタン製は高価で買えないそうです。
私の聞き間違えかもしれませんが、ボルトは4年前に設置したものとは思えません。いつボルト破断の事故が起きてもおかしくないと感じました。
