タイ北部の古都・チェンマイのクライミングジム「プログレッション」は、高さ約10mのロープ壁と、ボルダリング壁を備えた施設です。
比較的、規模が小さく課題数に限りがあるので、何度も通うと飽きてしまうかもしれません。同市近郊の岩場「クレイジーホース」に通いつつ、コンディションを整えるのにちょうど良いです。
各種ギアの貸し出し、リード、マルチピッチの講習、ガイドツアーの開催など各種サービスも展開しており、主に西洋人や中国人客でにぎわっています。
施設概要
クレイジーホースの開拓、維持に努めているCMRCA(Chiang Mai Rock Climbing Adventures)が運営しているジムです。
鉄柱と屋根で囲ったオープンスペースに壁を設置しているだけなので、開放的な気分で登ることができます。
ロープ壁は、リードとトップロープ兼用。垂壁と薄かぶりの壁に、10本程度のルートが設定されています。
規模が小さいので、毎月リセットしているそうです。私が通った23年11月〜24年1月に確認した、グレードは5aから7a でした。
ボルダリング壁は、135度程度の前傾壁、薄かぶり、スラブのほか、マントルを返せるハイボルダーを模したような壁があります。ルーフはありません。
グレードはV0からV6まで。設定は若干甘めで、V6は日本の2〜3級程度と感じました。
スタッフ
常時、5〜6人のタイ人が常駐しており、フレンドリーに接客してくれます。
仕事量に対し、余裕を持って人員を配置しているため、スタッフ同士で話しながら、楽しそうに仕事をしています。
一部スタッフは、クレイジーホースでのガイドも務めており、夕方になるとお客さんとともにギアを抱えて帰ってきます。
大半は英語が通じるほか、中国語が堪能なスタッフが一人います。
客層
ジムの利用者は、多い時で10人ほどです。
あまりタイ人クライマーは登っていません。
1日の利用料が350THBと、タイ人の最低賃金(しきい値)が日給330〜370THB(2024年1月現在)であることからすると相当、高く感じられているのではないでしょうか。
西洋人のほか、家族連れの中国人が目立ちます。週末の午後に行くと、利用者の8割が中国人という時もよくありました。
この状況を反映してか、中国語の料金表があるほどです。
イベント
コンペティション、岩場の清掃活動、ギアの販売・交換会など多彩なイベントを展開しています。
毎週水曜日はレディースデーで、女性客は無料になります(24年1月現在)。
CMRCAが近年、チェンマイ南東のランパンで開拓している、新たな岩場へのツアー(キャンプやホテルへの宿泊も選択可能)も不定期で催しています。
レストランも
レストラン兼カフェ、トイレのほか、トランポリンやブランコなど子供用の遊具もあります。
レストランはチャーハンやガバオライス、野菜炒めご飯が各69THB。私は3回利用しましたが、客は私一人なのに、料理が出てくるまで30分近く掛かりました。
お腹が空いたらとりあえず注文し、登りながら待ちましょう。
各種料金
利用料は1日が350THB、1カ月は1495THB、3カ月で3995THBなど。
私が滞在していた23年12月に一斉値上がりとなり、1日利用料は250THBから100THB増となりました。
クレイジーホースのプライベートガイドは、一人当たり6900THB(約2万8000円)。月1回程度で開催しているグループツアーの参加料は、1日2495THBです。
レンタルギアは、60mロープ、クイックドロー15本、シューズ、ハーネス、ATCなど装備一式フルセットで2000THB(約8000円)です。
ジムに通っていると、毎日のように、旅行客の西洋人がギアを借りている姿を目にします。
クレイジーホースには合計8回通いましたが、いずれの日も、ガイドとクライミングしている西洋人を見かけました。
ガイド料、レンタル料ともに、平均的な日本人の金銭感覚すると相当、高額に感じられるのではないでしょうか。
アクセス
ジムはチェンマイ市南部に位置。観光客でにぎわう旧市街のターぺー門から約8kmです。
公共バスはありません。レンタルバイクを借りるか、グラブタクシーで行きましょう。
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