バンコクのジム「クライム・セントラル・バンコク」の思い出

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バンコク

バンコク西部のクライミングジム「クライム・セントラル・バンコク」(Climb Central Bangkok)は、タイで初めて8aを登ったトーマス・クライサックさんが立ち上げたジムです。

バンコク市内では、東部の「ロックドメイン」と並んで、最大規模の広さで、35mロープ推奨のリード壁を持つのが特徴です。

トップロープ、ボルダリング壁も充実。ショップも併設しており、日本の専門店と比べると品数は少ないですが、シューズ、ロープ、ヘルメットなど外岩に必要な装備が一通りそろいます。

設立の経緯

クライム・セントラル・バンコクは2017年、シンガポールに本社があり、フィリピンにも進出しているクライム・セントラル・グループのジムのひとつという位置付けで設立されました。

オーナーのトーマスさんは、バンコク市内の自宅を改装し、ボルダリングジム「プロクライマー」を経営しており、自身としては2店舗目のジム設立となりました。

タイの外資規制で、外国資本は法人を設立した際、過半数以上の株式は所有できない決まりとなっています。

ジムに常駐しているのはトーマスさんで、スタッフも皆タイ人です。ジム独自のコンペティションでは、シンガポールから応援部隊が来るのですが、タイ法人のオーナーは事実上、トーマスさんと言って良いでしょう。

オーナーについて

私が話を聞いたところ、若い頃はイタリアでクライミングをしており、タイのクライマーの先駆け的存在だったようです。

イタリアと関係が深いようで、ジムのショップにはイタリアメーカー「カンプ」のギアが比較的、豊富です。

イタリアから戻った後は、バンコクの西にあるペッチャブリー県カオヨイの岩山で、ルート開拓をしていました。

指導者としての顔も持ち、特に自身の息子のニコラス君は、タイのトップクライマーとしての実力を持ちます。私が会ったのは2018-19年で当時、15歳くらいでしたが、リードは8a近くを登っていました。その後は、ユースの国際大会に出場し、最近ではクラビで5.14aを登れたようです。

ほかのユース世代の育成も熱心で、クライム・セントラル・バンコクでも10代の常連クライマーを見かけます。トーマスさんが世界大会への引率もしています。

ジムの設備

トップロープ、オートビレイ専用ルート、スピードクライミング壁、リード壁、ボルダー壁など充実しています。

ロープ用の人工壁は室内にあり、動かなければ寒いくらいに冷房が効いているので、手汗をかきません。ホールドのフリクションも良く快適です。

ルートセットは、トーマスさんや息子が中心に行っています。グレードは、6a前後と初級者が楽しめるものから、8aと、おそらくニコラス君しか挑戦できないものまで幅広く設定されています。

トーマスさんは、ひざを壊して、クライミングは引退状態とのことでした。それでも、すごいところは、地上からスタッフに指示を出してルートセットするだけで、狙った通りのグレードの課題を作ることができることです。リセット頻度も高く、毎月数本をホールド替えしてくれます。

私がクライム・セントラルに通ったのは1年間。トーマスさんが作ったルートを7a程度まで数十本登りましたが、ほとんどが適正グレードと感じました。「よく自分で登らずに、狙った難易度のルートを作ることができるなあ」と驚いたものです。

ボルダー壁は屋外にあり、暑いです。こちらは国際基準のグレードを設定しておらず、難易度を1〜5段階で独自に分けています。

ムーンボードもあります。壁は横幅20数メートルわたる広大なもので、バンコク東部のジム「ロックドメイン」ほどではないですが充実していました。

私は冷房が効いていることもあり、室内でばかり登っていたのですが、ボルダーもやっておけば良かったかもしれません。

キャンパスラングが充実しており、木製ラングの奥行きごとに、縦4列(1列の木製ラングは十数本)ほどを設置。スローパーのシステムホールドを縦に並べた、キャンパシング壁もあります。

一般客が使っているのを見たことはありません。おそらくニコラス君しか使っていないでしょう。

客層

自動車を所有している富裕層が多いです。

国道のような大通りに面しているのですが、最寄駅から遠く、タクシーで10分以上かかるのでアクセス性が悪いです。バスも通っていません。

1日利用料金は450THBで、食堂のチャーハンが1皿40〜50THBであることを考えると、普通のタイ人には、とても高く感じられると思います。

ホールドのリセットを積極的に行うなど、ジム経営の努力に反して、常連客が少ないため気の毒なくらいです。

お客さんの実力は、一部のユースの子供がフレンチグレード7aを登っていますが、一般客は6前半。レジャー感覚で週末、登りに来る人もおり、固定客の獲得が課題のようです。

アクセス

高架鉄道BTSのバンワーからタクシーで100THB。自動車がなければ、これが一番簡単です。

私が通っていた時は、BTSウォンウェンヤイ駅を5分あまり徒歩で北上し、タクシン王のモニュメントサークル近くで路線バス(10THB余り)に乗車。バンケー(Ban Kae)で降車し、ジムの面するカンラパフレック通り(Kanlapaphruek)までバイタク(25THB)で出るのが最安でした。

まとめ

常連クライマーが少ないので、通っているうちに自然と友人ができるような環境です。お客さんも富裕層がほとんどなので、きれいな英語を話しますし、気立ても良いです。

ただし客数自体が少なく、特に平日昼間のジムはガラガラ。平日夜や週末に常連クライマーが登っていますが、特に約束して集まっているわけではありません。一緒に登る仲間を見つけたければ、頻繁に通って、声をかける機会を待つ必要がありそうです。

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