メトリウスのロープタープは、風呂敷のようにクライミングロープを包んで収納できる製品です。
80mロープが収まる大容量にもかかわらず、重さが266gと非常に軽いのが特徴。
日本の岩場のスポートルートは50mで十分ですが、海外のスタンダードは60mです。
東南アジア・ラオスの岩場ターケークでは、70mロープが必要になるルートがあります。
装備の軽量化を図りつつ、長いロープを携行したい時に役立つでしょう。
(C)メトリウス ロープタープ ME16316 【キャンプ&クライミング館】大きさ、収納方法
広げると、147cmx134cmの楕円形のシートになります。
シートの半分弱に生地がもう一枚縫い付けられており、袋状になっています。
収納の際は、袋部分にロープを置いた後、両脇を適度にたたんで、くるくると丸めるように包みます。裏側にデイジーチェーンが付いているので、程よく締め込んでカラビナで固定すれば完成です。
ナイロン製なので、バックパックの裏地もナイロンなら滑るように入ります。

持ち運び
両脇2カ所にループが付いているので、十数mならルート間の移動が簡単です。
ロープを適当に包んで、ずだ袋をかつぐようにすれば、100〜200m歩くこともできます。
ショルダーハーネスやショルダーベルトが付いている、ロープバッグに比べると、長距離移動の際にはバックパックなどに入れる必要があるので、一手間かかります。
60mロープは重さが3.5kg前後になり、ロープバッグは500gを超えます。
一本掛けのショルダーベルトのバッグを使った場合、肩に4kg余りが食い込みます。アプローチが長ければ、岩場に到着する頃には、肩が痛くて仕方ないでしょう。
ショルダーハーネスなら問題ありませんが、別のバックパックなどにシューズやハーネス、水筒などを入れる必要が出て、荷物が増える可能性があります。
海外ツアーを計画し、装備の軽量化が必要になる場面もあるかもしれません。そのような時は、バッグを無駄に増やさない、メトリウスのタープがオススメです。
インドアでも便利
ジムクライミングでも、メトリウスのタープは役に立ちます。
他の人と同じモデルのロープを使っている場合でも、タープの中に入れておけば、取り違えのリスクを減らせます。
シューズやビレイデバイスも放り込んで、適当にたたんでおけば、チョークの粉からもギアを守れます。
ビレイ時の使い心地
ロープバッグ/タープとしては、適度な厚さがあり比較的、重いので、風にあおられても飛んで行きにくい印象です。
あまり薄いと木の枝に引っ掛けて破ける心配もありますが、メトリウスのタープは厚いので耐久性も高いと思います。
コストパフォーマンス
税込価格は2200円(2022年8月現在)と安いので、複数枚持っていても良いでしょう。
競合製品は、ブラックダイヤモンドの「フルロープ ブリトー」になるでしょうか。
80mロープを収納できます。ショルダーハーネスはありませんが、グラブハンドルがあるので、手提げ鞄のように持ち運びできます。
税込価格は3,630円(2022年8月現在)。重さは343gです。
(C)メトリウス ロープタープ ME16316 【キャンプ&クライミング館】