初級者は4000語レベル目指そう
中学、高校生や初級者が英語を学ぶ際には最初の数ヶ月間、文法と並行して、ある程度まとまった量の単語を覚えると良いでしょう。
リーディングやリスニングを練習する際に、知らない単語があれば、意味を調べる作業に時間が奪われてしまい、効率的に力が伸びません。
まずは初級者〜中堅私大レベルとされる、4000語レベルを目指しましょう。
6000語レベルなら、なお良いです。ネイティブ向けのテキストを読める実力となり、難関私大の試験に対応します。
ペーパーバックやニュース記事にも、挑戦できる実力の土台を築けます。
市販の単語集を使い、1日に10個などと数を決めて暗記すると良いと思います。
単語を覚える意義
非常に単調な作業でつまらないのですが、文法とともに単語力は英語学習の基礎となります。
文法と単語の基礎力がなければ、リーディング(読解)の練習をしても、文章の意味が分かりません。
リーディングで意味が分からない文章は、いくらリスニングしても内容を理解できるようになりません。
リーディング、リスニングは、発信された英語の内容を頭に入れる「インプット」の作業になります。
ペーパーバックを読んだり、海外ドラマを見たりして、英語の表現を蓄積することで、ライティングとスピーキングを合わせた「アウトプット」の力を伸ばす、土台が出来上がります。
初級者はまず「インプット」の時期に、いちいち辞書を引かなくて良いようにするためにも、一定数の単語を覚えましょう。
特に、スピーキングは「アウトプット」の作業になりますが、リーディング、リスニングで文章を理解することができて初めて、同じような内容を話すことができます。
英語を学ぶ上では、①文法②単語③リーディング④リスニング⑤スピーキング、ライティングと、徐々に自分の能力を高める方法が効率的です。
まずは初級レベルの文法を身に付け、語彙力が4000語になれば、③〜⑤の作業に進むことができます。
その後は①〜⑤の作業を繰り返し、自身の英語力全体を底上げすれば良いと思います。
中学英語で覚える語彙数が「1800〜2500個」とされています。
高校1年生や、学生時代に英語が不得意だった方でも、少し努力すれば4000語レベルに手が届くはずです。
ぜひ頑張りましょう。
(【提携校60以上】CEBRIDGE|フィリピン留学のお問い合わせ )単語の覚え方
高校時代
私が単語力の教科に最も力を入れたのは、高校生の頃です、
アルクのキクタンを購入し、1日1ページ(単語十数個)ずつ、単語を暗記していきました。
新しい単語を覚えるとともに、前日と前々日に暗記した単語を、復習しました。
具体的には、水曜日に新たな単語10個を暗記したら、月曜日と火曜日に暗記したそれぞれ10個の意味を、思い出せるか試しました。
忘れていたら念仏のように唱えて、覚えました。
キクタンはCDもしくはダウンロード音声がついています。
一定のリズムで単語やセンテンスを読み上げてくれるので、暗記を助けてくれます。
とはいえ、某英語教材が宣伝していたように「聞き流すだけで英語習得」はできません。
学校の休み時間や帰宅後、地道に、繰り返し暗記を続けたのが功を奏したと思います。
キクタンは4000語、6000語、12000語の各シリーズがあるほか、TOEICのスコア990、800、600レベルに対応したものや、アメリカの新聞・雑誌を読むための「ニュース英語 Basic」などがあります。
自身のレベル、目的に合わせて選びましょう。
大学入学後〜フィリピン語学留学
大学入学後はしばらく、文法、単語に特化した勉強を、ほとんどしませんでした。
大学卒業後に社会人経験を経て、フィリピンの語学学校に通い始めたのが、勉強を再開するきっかけでした。
当時は、TOEICのスコアが675点でした。
簡単な読み書きはできるが、複雑な構文や長文になると理解できない、といったレベルでしょうか。
私は東京六大学のひとつを卒業していますが、受験レベルの英語力では、この程度の結果になるようです。
渡比の前後を思い出すと、英語のウェブサイトやペーパーバックを見ても、無数に分からない単語がありました。
BBCなど英語ニュースを見ても、10秒に1個程度、断片的に知っている単語をようやく聞き取れる、という状態でした。
CEBRIDGE|フィリピン留学のお問い合わせペーパーバック
単語力の不足は明らかでしたが、このころは大学受験でやったような、単調な暗記作業はやりませんでした。
シドニー・シェルダンやジョン・グリシャムなど、人気作家のペーパーバックを読んで、知らない単語は、時に無視し、時に覚えるといった形で語彙数を増やしていきました。
電子書籍キンドルは、画面上の単語を長押しすると、意味を表示する機能があり、重宝しました。
ジョン・グリシャムの「The Firm(法律事務所)」が、この頃読んだ中で一番面白かったです。
今や初版250万部とされる、米人気作家の最高傑作です。
比較的、分かりやすい英語で書かれています。細部が分からなくても、次の展開をどんどん知りたくなるので、ページをめくる手が止まりません。
繰り返し出てくる単語は、自然と覚えてしまいました。

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マンツーマン授業
語学学校は大きく分けて、マンツーマン形式と集団形式の2つの授業がありました。
マンツーマン授業は1日2時間で、担当してくれた講師は、当時50代の女性。
当初は日本の高校生が使うようなリーディングのテキストを使い、音読し、穴埋め問題を解くといった授業の進め方だったのですが、私には勉強効果が薄いと感じました。
そこで授業のやり方を、こちらから提案し変えてもらいました。
私が過去の思い出や、時事ネタを、不完全な英語で話し、先生に「こういうことを話したのか」と、意味を汲み取ってもらい口頭で英文にしてもらい、文字起こしして記憶する、という作業を繰り返しました。
授業の前日には、言いたい内容を大まかに決め、必要な英単語もある程度調べ、授業の際に使ってみて、実際に通じるか試しました。
発音も含めて大分修正され、1時間の授業で2〜3センテンスしか進まないこともあったのですが、新たに学んだ単語や文法は、参考書ベースでの暗記と異なり、全く忘れませんでした。
「外国語を習いたいなら1年間、その言葉が話されている国で生活してみろ」とよく言われますが、口頭での語学指導はやはり、記憶への定着度が抜群に良いようです。
(【提携校60以上】CEBRIDGE|フィリピン留学のお問い合わせ )ライティング授業
集団形式で行う「ライティング」の授業も単語の習得に役立ちました。
1クラス当たりの生徒数は5人ほどで、先生が与えた、お題に沿って約1000ワードの文章を書き、添削してもらいます。
お題は「あなたの故郷の祭りとその魅力は」「好きな映画とその理由は」など。
祭りの山車(festibal float、parade float)など、いざ英語で説明しようとすると、分からない単語は多いです。
授業は1日2時間で、1週間に5日間ありました。
授業内では書ききれないので、当時住んでいた寄宿舎に戻り、数時間かけて文章を仕上げました。
私の経験上、読んで覚える(インプット型)よりも、書いたり話したり(アウトプット型)して覚える方が、記憶への定着度が高いです。
日本にいながら、オンライン英会話を活用してもいいでしょう。
機会があれば、アウトプット型の学習を通じた、単語習得も試してみてください。
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