クライミングのグレード(難易度)は国によって、異なる指標を使っています。
リードの場合、日本はアメリカ発祥のデシマルシステム、タイやベトナム、ラオスはフレンチグレードを採用。
ボルダリングでは、日本が独自の段級システム、アメリカや東南アジア各国はVグレード、フランスやスイスなどはフレンチグレードで課題の難しさを表しています。
自分の限界を試す、もしくはトレーニングのため、または安全にクライミングを楽しむための指標として活用しましょう。
リード
2025年3月現在、リードの世界最高難度は5.15d(9c)で、アダム・オンドラが2017年に「Silence(ノルウェー)」を初登しました。
仏クライマーのセブ・ブワンは22年「DNA(フランス)」、オーストリアのヤコブ・シューベルトは23年「Project BIG(ノルウェー、ボルト打設はアダム・オンドラ)」をそれぞれ初登しています。
リードグレード換算表 | |
フレンチ | デシマル |
5b | 5.7 |
5b/5c | 5.8 |
5c | 5.9 |
6a | 5.9/10a |
6a+ | 5.10a/b |
6b | 5.10c/d |
6b+ | 5.10d/11a |
6c | 5.11b |
6c+ | 5.11c |
7a | 5.11d |
7a+ | 5.12a |
7b | 5.12b |
7b+ | 5.12b/c |
7c | 5.12c/d |
7c+ | 5.12d/13a |
8a | 5.13b |
8a/8a+ | 5.13b |
8a+ | 5.13c |
8b | 5.13d |
8b+ | 5.14a |
8c | 5.14b |
8c+ | 5.14c |
9a | 5.14d |
9a/9a+ | 5.14d/ 5.15a |
9a+ | 5.15a |
9a+/9b | 5.15a/ 5.15b |
9b | 5.15b |
9b+ | 5.15c |
9c | 5.15d |
ボルダリング
ボルダリングの最高グレードはV17です。フィンランドのナーレ・フッカタイバルが2016年に初登した「Burden of Dreams(同国)」が世界初のV17として有名です。
ボルトを打たなくても良いためか、V17ボルダー課題の開拓が早く進んでいます。
21年には、米ダニエル・ウッズが「Return of the Sleepwalker(米国)」を初登。米ショーン・ラバトウは22年に「Alphane(スイス)」、23年に「Megatron(米国)」を初登しました。
裸足のクライマーとしても有名な仏シャルル・アルベールは23年に「L’Ombre du Voyageur (フランス)」を、英エイダン・ロバーツは24年に「Spots of Time(同国)」と「Arrival of Birds(同)」の2課題を初登しています。
ボルダリンググレード換算表 | |
日本 | Vグレード |
6級 | V0 |
5級 | V0/V1 |
4級 | V2/V3 |
3級 | V3/V4 |
2級 | V4/V5 |
1級 | V5/V6 |
初段 | V7/V8 |
二段 | V8/V9 |
三段/+ | V10/V11 |
四段/+ | V12/V13 |
五段/+ | V14/V15 |
六段 | V16 |
六段+ | V17 |
トレーニング本紹介
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- 日本代表ヘッドコーチが教える スポーツクライミングテクニック&トレーニング
- BEASTMAKING ビーストメイキング クライマーのための保持力強化トレーニング
- Training for Climbing: The Definitive Guide to Improving Your Performance (How To Climb Series) (English Edition)
- The Climbing Bible: Practical Exercises: Technique and strength training for climbing (English Edition)