クライミングロープレビュー① べアール ブースターⅢ(9.7ミリ)ユニコア ドライカバー

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フランスのクライミングギアメーカー・べアールのロープ「ブースターⅢ(9.7ミリ)ユニコア ドライカバー」をレビューしたいと思います。

同社が細径ロープの入門モデルと位置付けており、取り回しの良さと耐久性のバランスが良いのが特徴。

撥水コーティングされているため、砂ぼこりが繊維に絡んで起きるダメージを抑えます。

数カ月のクライミングツアーに出かけるが、

①ロープは1本しか持っていけない

②オンサイト・レッドポイントへの挑戦だけでなく、トップロープやハングドック状態でハードルートを練習する

③価格は抑えめが良い

という人に重宝されるのではないでしょうか。

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スペック概要

ボビン数40
衝撃荷重7~7.2kN(1本、落下係数1.77、80kg)
耐墜落回数8~9(1本、落下係数1.77、80kg)
重量61g/m
外被のズレ0mm
墜落時伸び率38%
静荷重伸び率8%

重さ、伸び率

1メートル当たりの重さは61グラム、墜落時伸び率は38%、静荷重伸び率は8%で、いずれも平均的と言えます。

べアール社のタイガーユニコア ドライカバーは直径10mmで、ブースターⅢより0.3ミリ大きいが、重さは同じ61グラム。

どちらも同じ重さですが、直径が小さい分、ブースターⅢはかさばらず、バッグに入れた時に若干のスペースに余裕ができます。特に単独での長期ツアーに有利です。

ハンドリング

細径のため軽さがあり、クリップしやすい。

マムートやエーデルリッド、ペツルのロープに比べると、しなやかさに劣ります。

そもそも高難度のレッドポイントを狙うなら、もっと細いロープを使うでしょう。1本でいろいろな登り方をするなら、満足度は高いと思います。

耐久性

1年間のうちに30日間程度、外岩で使用。1日当たり長さ20〜30メートルのルートを6〜12本を登りましたが、大きな損傷はありませんでした。

ロープ末端から数メートルの部分は、産毛のような長さ1センチ程度の毛羽立ちが無数にできました。墜落回数は10回未満、ハングドックは数十回程度だったでしょう。

ビレイには問題なく、ロープをつまんでもきちんとUの字ができ、切り詰めるほどではありませんでした。

ロープの芯は頑丈だと感じましたが、毛羽立ちやすい印象でした。マムートやエーデルリッドに比べると耐久性は劣るでしょう。

外岩メインで使った後は、インドアで1年間使用(1週間でリード10本程度)。毛羽立ちがひどくなり、芯も柔らかくなったので、両方の末端を1回ずつ切り詰めました。

コストパフォーマンス

60メートルで 2万2,880円(税込=2022年8月現在)で、ドライカバー付きのモデルとしては比較的安いです。

エーデルリッドのボア(9.8ミリ)は、ブースターⅢと同じような使い方ができそうなロープです。友人のものを使ったことがあるのですが、とてもしなやかでクリップしやすいです。

価格は60メートルで2万1,450円(税込=2022年8月現在)で、ブースターⅢより千円余り安いですが、撥水コーティングはありません。

クライミングロープは水に濡れると強度が落ちます。

撥水加工が必要なのであれば、ブースターⅢはコスパが良いと言えるでしょう。

べアールの撥水加工は「ドライカバー」と、より上位の「ゴールデンドライ」があります。

ドライカバーについては、水に濡れるが早く乾く、といった印象を受けました。数ヶ月のツアーで使うなら、必須ではないが、あった方が良い機能かなと思っています。

感想

ハングドックしながら、目標課題を多く練習したい、という場合、私なら10.0ミリ程度の太径ロープを使います。もう1本9.4ミリ以下の細径を用意しておけば、本気トライに対応できます。

「2本のロープを携行できない」「自宅の保管スペースが狭く、複数のロープを持ちたくない」「価格は抑えたい」といった事情があるなら、ブースターⅢは非常に良いモデルだと思います。

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