英語の会話能力を高めるには、ネイティブスピーカーとマンツーマンで話し、英語をアウトプットする回路を脳内に構築することが大切です。
本来は、アメリカやイギリスに留学したり、住んだりできれば良いのですが、費用もかさむので実行できる人は少ないでしょう。
近年は、オンライン英会話スクールが増えてきたので、うまく活用すると良いです。
このうち、日本資本のQQEnglishは、フィリピンのセブ島に語学学校を構えており、最短1日から短期留学できるのが特徴です。
日本で同社のオンライン英会話のレッスンを受け、会社や学校の休暇に合わせ、1週間〜1カ月ほど短期留学する、という学習方法が可能になります。
海外で英語漬けの日々を送ったり、セブ島でリゾート気分を味わったりすることを目標にすれば、勉強のモチベーションは間違いなく上がります。
「英語をマスターしたいと思っているが、勉強すること自体に飽きてしまう」という人は、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。

料金 | 月4回;2,980円(目安) 月8回:4,980円(同) 月16回:7,980円(同) 月30回:10,980円(同) |
学習コース | カランメソッド Basic English IELTSスピーキング TOEIC目指せ!ハイスコアラーなど18コース |
レッスン時間 | 1レッスン25分 |
予約 | 当日予約はレッスン開始の5分前まで |
講師 | フィリピン人で全員正社員 国際資格TESOLの資格保持を義務付け |
授業スタイル | マンツーマン |
利用時間 | 24時間 |
無料体験 | 2回 |
QQEnglishとは
QQEnglishは2009年に、オンライン英会話サービスを始めた企業です。
同社HPによると、社長の藤岡頼光氏は1987年、バイク好きだったことから、バイク便会社を創業。
バイクの輸入業にも参入したところ、仕事で知り合ったイタリアのバイク会社社長と、どうしても英語で話したいという気持ちに駆られ、フィリピンに語学留学しました。
藤岡氏は、フィリピンでの学習を通じ、英語を見事に習得。イタリアのバイク会社社長と共通の言語で話すという目標も達成しました。
この経験をもとに、多くの日本人に英語学習の場を提供し、自分自身の可能性を広げてもらいたいーと、オンライン英会話事業を始めたそうです。
サービス開始当時、藤岡氏は40代でした。年齢を重ねても勉強への意欲を燃やし、異業種への事業展開にまでつなげた行動力に圧倒されます。
現在、同社はフィリピン人教師1万3000人を正社員として雇用。日本だけでなく中国、韓国、ロシア、ブラジルなど30カ国の生徒が学ぶまでに成長した、としています。
教師には、国際資格TESOLの所得を義務付けています。授業の品質を一定水準に保つ工夫をしているようです。

オンライン英会話
カリキュラム
基礎、スピーキング、ビジネス英会話、テスト対応、語彙など、学習目的に合わせたプラン18コース(2023年3月現在)を用意しています。
それぞれ、初級者から上級者まで、レベルに合わせたテキストがあるので、自分に合ったものを選びましょう。
カランメソッド
従来の学習法と比べて、4倍の速さで英語を学べる「カランメソッド」が、人気No1のコースになります。
カランメソッドは、イギリスで開発されました。講師がイラストなどを用いて、高速で質問。生徒に瞬時に回答を促し、間違えた場合は、その場で正解を紹介。同じように発音して回答してもらう作業を繰り返すことで、「正確な表現」を体に叩き込む手法です。
具体的には、
ケース①
講師「How many are there on the table?」(講師が最初に質問)
生徒「There are three books in the table」(生徒が回答するが、onとするべきところをinと言ってしまう。)
講師「Not in」「on the tabel」「There are three books on the table」(講師が間違いを指摘し、正解を声に出して指導)
生徒「There are three books on the table」(生徒が正解を、フルテンスで発音)
ケース②
講師「How many pictures on these walls?」(講師が最初に質問)
生徒「There are five pictures on this walls」(生徒が回答するが、theseとするべきところをthisと言ってしまう。)
講師「Not this」「 on these walls」「There are five pictures on these walls」(講師が間違いを指摘し、正解を声に出して指導)
生徒「There are five pictures on these walls」(生徒が正解を、フルテンスで発音)
このような手順で、学習を進めていきます。
英語を母国語に翻訳せず、無意識に英語で即答できる「英語脳」を作ることができます。
生徒は回答の際、
- Yes」「No」だけでなく、フルセンテンスで話すことを要求される
- 冠詞「a」「the」を使えているかも厳しく確認される
- 現在完了、過去完了、未来完了など時制の使い分けのミスは細かくチェックされる
- 日本人の苦手な発音(LとR)などを矯正される
ため、正確な英語を使えるようになります。
日本の公教育では、カランメソッドのように能動的に話し、その都度、間違いの指摘を受けながらスピーキング力を高める授業はほぼ皆無です。
このような手法でアウトプット型の練習を積めば、必ず英語は話せるようになります。
「英語は読めるが、会話は苦手」という人は、ぜひカランメソッドを使ってみましょう。
カランメソッドの教材は、生徒のレベルに合わせて、ステージ1〜12まで用意されています。
Basic English
英語初級者〜中級者を対象にしたコースが「Basic English」です。
「読む」「書く」「聞く」「話す」をバランスよく伸ばすカリキュラムとなっています。
ストーリー仕立てのテキストを使い、文法や語彙力を高めていきます。
テキストは「Book1」から「Book5」まで5段階のレベルに合わせて用意。1冊あたり 26〜45回のレッスンを受けられます。
文法をイチからやり直したいが、独学だと飽きてしまい続かない、という人と相性が良さそうです。
カランメソッドは話すことに焦点を当てた学習法ですが、最低限の文法や語彙力がなければ、内容を理解できません。
講師が発生した英語を単純にオウム返しすることはできるかもしれません。この場合は英語ではなく、雑音がただ聞こえている環境となり、スピーキング力を上げる効果が薄くなります。
文法力に不安がある人は、「Basic English」で基礎を固めてから、カランメソッドに進むと良さそうです。
独学したい人は、市販のテキストで文法を復習しましょう。

料金
QQEnglishは、有効期間1カ月のポイントを購入し、授業に充てる料金体制を採用しています。1回25分のレッスンは、おおむね360〜750円で受けられます。
料金プランは4種類あります。月4回コースは2980円で200ポイント、同8回コースは4980円で400ポイント、同16回コースは7980円で800ポイント、同30回コースは10980 円で1500ポイントを購入できます。
購入金額を上げれば、より安価にポイントを入手できます。
ポイントは教師を選ぶ際に必要になります。
トレーニング中の教師は40ポイント、一般的な教師は50ポイント、
予約率の著しい高い教師は75ポイント、教師を指導、監督できるベテラン教師は100ポイントとなっており、習熟度の高い教師ほど、より多くのポイントが必要になります。
「一般的な教師」を選択するケースなら、50ポイント×レッスン4回で合計200ポイント必要となります。
最も人気のあるプランは「月16回コース」で、1レッスン当たりの費用は単純計算すれば、約500円になります。
教師を指名予約する場合は、1レッスン当たり、本来必要なポイントの2割を多く支払う必要があります。
追加ポイントを別途、購入することもできます。料金は、200ポイントで2,480円、
600ポイントで6,480円などとなっています。
オンライン英会話スクールに一般的に言えることですが、よりレベルの高い教師を選び、指名すると、料金がかさむシステムになっています。
留学
QQEnglishは、セブ島中心部の経済特区「ITパーク」に校舎を構え、留学生を受け入れています。
高層ビルの7〜10階を校舎として使っており、生徒の最大収容定員数は300人。日本資本の語学学校では最大規模となります。
付近にはショッピングモールやオフィスビル、レストランがあります。
学生寮は、日本のカプセルホテル型の施設です。2022年に完成しました。
1泊当たり15米ドルかかります。広めの個室が良い方は、自分でホテルを確保し、学校に通うこともできます。
授業は、QQEnglishのオンライン英会話で学んでいる場合、そのまま自身が選択しているコースの続きを受けることが可能です。
海外に身を置けば、より英語の必要性を実感することができ、勉強の意欲が湧くことでしょう。
学校の周囲で買い物したり、飲食したりする際に、現地のフィリピン人と英語でコミュニケーションできるか試すこともできるので、楽しいです。
料金は、1日6コマ(1コマ=50分)の授業を5日間受け、学生寮に入居し、1日3食の提供を受けた場合、1週間で総額12万5000円(1ペソ=2.3円換算)、4週間で同29万円となります。
個人的には、日本で同社のオンライン学習を受けつつ、息抜きを兼ねて、7〜10日ほど滞在する、という使い方がオススメです。
1日8時間のマンツーマン授業を受けられる「スパルタコース」などもあるので、気になる方は検討してみましょう。
数カ月におよぶ長期滞在を計画しているなら、韓国系の語学学校の方が安いでしょう、月額12~15万円で、生徒を受け入れている上、学生寮も、1部屋2人など、少し余裕のある作りになっています。

