ペツルのクライミングハーネス「アジャマ」をレビューしたいと思います。
シングルピッチからマルチピッチ、トラッドまで幅広いクライミングに対応できるよう5つのギアループを備えています。
レッグループを調整できるので、自分の体型に合わせて確実にフィットさせることも可能。重ね着が必要なアイスクライミングでも使えます。
フラッグシップモデルに比べ若干、重くなりますが、初・中級者なら違いを感じられないでしょう。ダークブルーの色合いが良く、丁寧な作りになっているので、愛着を持って長く使えるはずです。
価格は税込1万5070円(2024年1月現在)。
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サイズ | S | M | L |
ウエスト | 71 – 77 cm | 77 – 84 cm | 84 – 92 cm |
レッグループ | 47 – 57 cm | 51 – 61 cm | 54 – 64 cm |
重量 | 460 g | 485 g | 515 g |
装着感
ウエストベルト
背部に行くほど幅広になり、墜落時の腰への衝撃を和らげてくれます。
ペツルのハーネス「サマ」と同じ、エンドフレーム構造を採用しており、荷重を分散させる工夫を施しています。
全周にわたってメッシュ地のパッドも縫い付けられていますが通気性は良く、暑気のタイで使っても蒸れが気になることはありませんでした。
ペツル社のHPなどで、厚みのある幅広のウエストベルトと評されていますが、体に沿った設計・縫製のためフィット感が良く、ムーブの際に気になることはありません。
レッグループ
後ろから前方向にかけて、少しずつ幅が細くなる、脚の丸みに沿ったデザインになっています。
レッグループの大きさを調整するバックルの金属パーツに高級感があり、廉価モデルではないことを実感させてくれます。

ギアループ
フロントギアループは適度な大きさと硬さで、クイックドローを取り出しやすいです。
左右のフロントギアループの後ろには、それぞれ小さなギアループがあり、カラビナやビレイデバイスを収納するのにちょうど良いです。
最後部にもギアループがあります。ギアを吊り下げても体の中心部に重心が来るので、重さのあるバックロープなどの携行に適しているでしょう。
シューズやチョークバッグをぶら下げても良さそうです。
ギアループのほかに、さらに多くの荷物を持ち運べる「キャリーツール エボ」の装着スリットもあります。

重さ
サイズはSで460g、Mで485g、Lで515g。各メーカーのフラッグシップモデルと比べると百数十グラム重くなりますが、プロ級の実力がない限り、違いは分からないでしょう。
シングルピッチを重視したペツルの「ヒューロンドス」は、さらに軽量でSで290g、Mで310g、Lで330gとなっていますが、中級者の私が身につけるには少し恥ずかしさがあります。
今はアジャマが寿命を迎える頃に、ヒューロンドスにふさわしい実力になっていれば、と願いながら練習するのみです。
感想
シングルピッチしか登らないならペツルの「サマ」もおすすめです。アジャマと基本構造は同じですが、ギアループは4つとなり、レッグループの調節機構もないので、軽くなります。
私はよく行く店舗に在庫があったアジャマを試着し、見事にフィットしたので購入しました。
178cm、60kgでSサイズを選択。体型が近い方は、参考にしてみてください。
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