英語を話せるようになるためには、文法・語彙力の基礎を固めつつ、リーディングやリスニングで英語表現を覚えて蓄積し、会話を通じて実践練習するのが早道だと思います。
英会話については、会話に特化した練習を重ねなければ、いくら東大合格者やTOEIC800点以上のスコア保有者でも満足に話せません。
日本の公教育では、英会話のトレーニングが、ほとんどないため当然の結果だと思います。
私も一時は、英会話の習得ををあきらめかけたのですが、フィリピンの韓国系語学学校に半年間、通いマンツーマン授業で練習したことで急速に上達しました。
仕事の都合などで日本を離れられない人は、オンライン英会話スクールを活用すると良いでしょう。
NativeCampは、受講回数が無制限でネイティブスピーカー講師と話せるのが特徴。発音矯正から始まり、日常英会話、ビジネス会話ができるようになるコースなどがそろっています。
基本料金を払えば「ローマの休日」や「星の王子さま」など1700超のリーディングコンテンツも無料で読めるので、多読の練習にもなります。
7日間の無料体験期間が設定されているので、利用してみてはいかがでしょうか。

基本料金 | プレミアムプラン:月額6,480円 (税込) |
学習コース | ・日常会話初級、中級、上級 ・発音トレーニング基礎、応用 ・TOEIC®L&R TEST 600点対策コース、800点対策コースなど16コース |
自習コンテンツ | ・リーディング素材1700点超が読み放題 ・米俳優のインタビューやニュース素材が聴き放題 |
レッスン時間 | 1レッスン:25分 |
予約 | 必要なし。講師を指名する場合は有料。 |
受講回数 | 無制限 |
講師 | 世界120カ国のネイティブスピーカーや英語講師経験者 |
授業スタイル | マンツーマンによるオンライン授業 |
利用時間 | 24時間365日 |
無料体験 | 7日間 |
料金プラン
プレミアムプラン(定額制)
標準プランは「プレミアムプラン」(月額6480円)で、レッスンを無制限で受けられるほか、リーディングやリスニングの自習コンテンツを無料で利用できます。
英会話レッスンはオンラインのマンツーマン授業で、PCもしくは携帯アプリを立ち上げ、①講師を選択②教材と学習コースを選ぶ③レッスン受講④復習ーという流れで進みます。
コースは、発音トレーニング基礎、応用、日常会話初級、中級、上級など合計16コース(2022年12月現在)あります。
それぞれオンライン上で提供されるテキストを使い、レッスンを進めます。
日常会話初級なら、1つのレッスン(25分)につき「have to」「don’t have to」などのキーフレーズを習得。2人の登場人物が短い会話を交わす例文を使ったり、講師から例文に関して質問を投げかけられたりして進行します。
教材は、一度受けたレッスンに関するものであれば、いつでも閲覧、復習することができます。
各コースは、講師向けに独自の試験を行っており、合格した講師だけが指導できる仕組みになっています。
講師を選ぶ際に、プロフィールでどのコースを教えることができるか表示しているので、確認しましょう。
コイン制度(有料のオプション制度)
NativeCampは、同社のサイト内のみで購入・使用できる、電子クーポン「コイン」(1コイン=2円相当)を発行しています。
講師を指名し、レッスンを事前予約する際は、月額料金に加えて、このコインが必要になります。
講師の技量によりますが、1レッスン(25分)の予約で最低50コイン(100円相当)が必要になります。
英語学習の初級者なら、同じ講師に連続して教えてもらった方が、教材の進行具合や上達状況を把握してもらえるので良いのですが、コイン制度では費用がかさみます。
個人的な感想ですが、英語の読み書きが相当のレベルに達している人が、講師に関わらず発音矯正や英会話を、無料の範囲で何度も行いたいーというケースで費用対効果が高くなると思います。
学習コース
発音トレーニングコース
日本人が公立学校の英語教育で、ほとんど習わないが、英会話で最も重要となる正しい発音を学ぶことができるコースです。基礎、応用の2コースが設定されています。
基礎編では、子音と母音を発声する際の正しい口の形を、アニメーションで例示。講師がその都度、確認しながら学習者の発音を矯正してくれます。
「hot」はカタカナ英語の「ホット」ではないし、「find」のFサウンドは下唇を軽く噛まないと、通じません。
ネイティブキャンプのコイン制度は費用がかさむと前述しましたが、発音はマンツーマンで矯正されるのが最も効率的です。対面で発音について学んだことのない人は、追加費用を払ってでも学ぶべきコンテンツと言えるでしょう。
応用編では、英語特有の音声変化やアクセント、イントネーションを学びます。ネイティブのように話したい人向けに提供されています。
日常英会話コース
日常英会話は、日常生活のシーンで使われる会話例文などをもとに、会話力を高めます。会話文を一通り読んだ後に、自分の言葉でシーンを要約し、講師に説明する課題があり、アウトプット能力が鍛えられます。
初級、中級、上級の3クラスに分かれており、ネイティブキャンプによると、
・初級は、身近な話題について簡単な内容なら答えられる
・中級は、興味のあることについて自分の意見を言ったり、詳細な状況を説明できる
・上級は、幅広い話題について、自分の意見を明確かつ正確に表現できる
ことを目指して構築されています。
ビジネスコース
ビジネスコースは、受発注や訪問営業、市場分析などに関する会話例文をもとに、表現力を磨きます。
ネイティブキャンプが、英語教材「Act in Englishシリーズ 実戦! 仕事の英語 スピーキングコース」(コスモピア株式会社)を加筆編集したものを、テキストとして使います。
4倍速で上達 「カラン・メソッド」正式提携校
ネイティブキャンプは、英語のみを使って英語を学ぶ学習法「カラン・メソッド」を使った授業を提供しています。
カラン・メソッドは1960年代、イギリスの大手英会話学校で開発された手法。講師のジェスチャーやイラストを用いた質問に、生徒が反射的に答えることで、自然に英語が身に付くのが特徴です。
テキストはあるのですが、生徒が授業中に見ることは許されません。リスニングを頼りに授業が進行するので、聞き取り能力が向上するとともに、英語本来の発音が身につきます。
無駄話や沈黙する時間がないよう設計されているので、生徒の話す量が多く確保されています。一般的な学習方法よりも4倍速く、上達するとされています。
カラン・メソッドの正式提携校に認定されていることもあり、カラン機構 (Callan Method Organization)のトレーニングを受けた講師が授業を行います。
学習コースは、一般学習者向けの「カランコース」(ステージ1〜12)、上級者向けの「ビジネス・カラン」、中学英語レベルの知識を持っている人が対象の「カラン・キッズ」の3種類が用意されています。
講師が質問を2回繰り返し、回答のサポートをしてくれます。
講師は早口で繰り返し2回質問をするので、一度目に聞き取れなかった質問も、もう一度すぐに聞くことができます。 また、質問の後にできるだけすぐに回答をするために、講師は回答の最初の部分を言います。 回答に詰まった場合には、回答の最初の1つまたは2つの単語を教えてくれます。 これはすぐに回答を話し始めるために、回答を「促す」ためです。 なぜ講師は回答を促すのか? それは回答が分からないと日本語(母国語)ですぐに考えてしまうからです。日本語(母国語)に翻訳する時間を奪い、英語で反射的に答えるようになるためのサポートとなります。
ネイティブキャンプより
体系的な訂正による英語脳の育成
適切な外国語を学ぶためにも訂正が必要となります。 カランメソッドの訂正はごく自然に体系的にレッスン中に行われます。 レッスンの中に訂正がなければ間違ったまま覚えたり、忘れたりと、英語脳の向上にはつながりません。 カランメソッドのレッスンでは、訂正が必要なものは講師が判断をします、 訂正をされることが大きな意味を持ち、一回で全ての内容を理解することではなく、英語に慣れることが重要です。
ネイティブキャンプより

自習コンテンツ
多読に役立つリーディング素材
自習コンテンツとして、スマートフォンで読めるリーディング素材1700冊が用意されており、いつでも無料で読むことができます。
全てのコンテンツは音声付きなので、オーディブルとしても利用できます。スマホでの読書で目が痛くなる人は、リスニング素材として活用しても良いでしょう。
IBCパブリッシングのラダーシリーズをそろえており、読者のレベルに合わせて語彙数を制限して編集された名作を読むことができます。ヘミングウェイの「老人と海」やシェイクスピアの「マクベス」のほか、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」などの日本の作品もあります。
ネイティブキャンプが提携する、コスモピア株式会社のeステーション「読むコンテンツ」(月額800円〜)を利用して提供されています。
リスニング素材
米国営ラジオ放送「VOA」のニュースやハリウッドスターへのインタビュー、TOEIC対策など、多彩なジャンルのリスニング素材も無料で聴くことができます。
難易度別に初、中、上級と区分けされており、単語数も50〜1000と短文から比較的、長い文章までそろっています。英文テキストが用意されているので、聞き取れない部分は、目で見て確認できます。
個人的には、ハリーポッターで人気のエマ・ワトソンのインタビューが目を引きました。
TOEIC対策では、リーディングセクションで使われる問題を使ってシャドウィングを練習。読むスピードを上げることで、ハイスコアを目指します。
英語中級者、TOEIC800点までの学習者が利用すると、良さそうです。上級者なら物足りないと思いますので、Huluで海外ドラマを見るなどした方が、飽きないでしょう。
会社概要
ネイティブキャンプは2017年設立。22年12月現在、日本のほかにフィリピン、シンガポール、セルビア、ブルガリアに拠点を構えています。
代表取締役は、谷川国洋氏。東京大学薬学系研究科修了。同社ウェブサイトによると、大和証券SMBCコーポレートファイナンス部、大和証券グループ本社経営企画部、富士フイルム 医薬品事業部を経て、ネイティブキャンプ設立に参画しています。
WEBシステム開発に強い人材を役員に迎え入れ、サイトを構築。オンライン英会話業界で急成長しているベンチャー企業といった印象です。
日本人の英語学習について、2010年代中盤は、フィリピンでの語学留学が盛んだったように思います。フィリピンなど英語を公用語とする途上国で、ITインフラが整ってきたのが要因でしょうか。10年代後半からはオンライン英会話サービスが一気に存在感が増しています。
DMMなど大手企業も参入する中、どの企業が生き残るのかにも注目したいと思います。
